ああっ!フローリングの模様が…
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私がまだ新米リフォームプランナーの時のことです。

そのリフォーム会社では、見積もりからプラン、材料の発注から
工事中の養生・掃除まで全部ひとりで責任を持ってする、という方針でした。

そのころは接客するというだけで緊張し、
お客様の家の下見から会社に戻り、「ところでその家の○○はどうなってた?」
と上司に聞かれ「そこは見てませんでした」と言うと、
「本当に、ここを見てこいといったら、そこしか見てこないなあ」と笑われたものです。

自分ではひとつでも現場でミスのないようにと、一生懸命のつもりですが、
やはり「あれ?」ということはありました。

トイレのクッションフロアを貼り替える工事の時です。
クッションフロアは幅が1m80センチあり、
向きによっては材料のロスが大きいから、無駄をださないように
発注しなさいと常に言われていました。

そこで、トイレの奥行きの長さが1m50センチなら、
材料を1m50センチとるのではなく、
トイレの幅分90センチ発注すればよい、といった具合です。

そこで、90センチだけ発注して現場に持って行ってから、
「はっ」と気づきました。
選んでいただいたクッションフロアの模様は「フローリング柄」だったのです。
フローリングの柄というのは、たいてい部屋の長い方に平行に貼るのが普通で、
廊下や他の部屋との兼ね合いや、デザイン上斜めに貼るとうこともあるのですが、
トイレのように明らかに細長い床では、長手に貼らなくてはいけないのでは?と、
思ったのです。

あわてて、上司に相談すると、
「デザイン上の変化をつけるために、わざと横向きにはることもあるし、
トイレの壁同士が垂直に立ってなかったら、フローリングの
ラインと壁のラインのずれが逆に目立つこともある。
とにかく、お客様にどちらがいいか聞いてみなさい」
とのことでした。

そのお客様は、そのまま貼ってくれればよいと言ってくださったので
無事に工事ができたのですが、貼ってしまう前に気が付いて良かったと思いました。
そして、つくづく
「リフォームって、いろいろな面で気を配らなくてはならないんだなあ」と
思ったのでした。



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