マーラー、チャイコフスキー、ラフマニノフ好き管理人のクラシック音楽の部屋「ほんのちょっとクラシック気分」





クラシックCD鑑賞 ひとくちレポート
シベリウス

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★ 交響曲第二番 ニ長調 ★
ボストン交響楽団/指揮:ヴラディーミル・アシュケナージ  (2005/8/8 記)

シベリウスの交響曲の中で、最もポピュラーな曲と言われています。シベリウス ファンの方々からも「シベリウスなら2番」とお薦めいただきました。私が今回聴いたのは「アシュケナージ&ボストン交響楽団」。
第1番との作曲時期はそれほど離れていませんが、この2番はそれよりはるかに成熟され、強い個性が加えられているように思います。

第1楽章では、どこか田園的雰囲気が漂っているように思います。弦楽器、木管楽器によるすがすがしい軽やかな世界、時折響く鳥の鳴き声、穏かな曲想から、やがては情熱的なうねりとなって広がっていきます。
第2楽章は、とてもシベリウスらしい幻想的な楽章になっています。静かな、深い深い水の底を思わせるコントラバスとチェロによるピチカートに乗って、主題が提示されます。何ともいえない瞑想的な世界が広がりを見せます。
第3楽章は、激しいスケルツォです。終わりのない旋律が続き、やがてオーケストラ全体に発展したかと思えば、しっとりと歌い上げる。そして第4楽章へと繋がります。
第4楽章は、伸びのある美しい旋律と、壮大で自由な発展に広がる楽章になっています。



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