目撃!オオタカがカラスを狩る(2004年 1月31日)


 休みを待ちかねて今日も早朝午前7時前に鳥撮に出かけた。
 フィールドは近くの農耕地、最近工業団地開発に伴う下水道整備工事で工事が休みの日曜日以外はカワセミポイントに近づけない。
 でも他に良いポイントもなく、オオタカに高い確率で遭遇できるので行ってみた。いつものように農道脇の電柱の上にオオタカ♂がとまっている。近くまで車で接近し窓を開けてWindowMountをセット、ロクヨン+1.4テレコンを乗せてファインダーを覗く。あいにくの曇りと早朝で暗くF5.6でSSが2桁しかいかない。習性で何枚か撮るうちに近くの上空に来た2羽のカラスめがけて飛び上がる。これまでも、いつもカラスがちょっかいを出し、そのたびにオオタカは迷惑なのか場所を変えたり飛び去ったりしたのだが、今日も同じように少し遠くの電柱に場所を変えた。
 飛びモノを撮るつもりで遠くのオオタカをファインダー内に捉えていると、またカラスが群れで鳴きながら追い出しにかかった。オオタカは迷惑して飛び去るのかと思ったら群れに突っ込み空中戦の様子、しばらくすると1羽のカラスを捕まえたのであろう死角になった近くの田圃に降りた。まわりで数十羽のカラスが飛びながら騒いでいる。急いで車を発進しオオタカが降りた近くに行ってみると、羽を広げて獲物を組み敷いたオオタカを発見、下で犠牲になったカラスが羽をばたつかせるが、かまわずオオタカは羽をむしりにかかっている。
 心急いてカメラをセット、続けて連写するが暗くてSSが上がらない。そのうち上空のカラスも徐々に少なくなって近くの電線に移動した、オオタカは周囲を見回し姿勢を変えたかと思うと獲物をつかんでアッというまに飛び去る。カラスも後を追いかけ、わずかにファインダーにオオタカの姿を捉えて遅れて追いながら連写する。
 ファインダーから目を離して行方を追うと田圃の中の小さな森に入った様子、多分周りに邪魔されずに食事が出来るのだろう。私も車で追いかけて森に行くが笹が生い茂り人が入れるようてはない、何度か周囲を伺うが中で動く気配はない。どうも見失ってしまったようでガッカリした。
 でも、このポイントで何度もオオタカを撮り、その都度カラスに追い出されていると思っていたが、カラスを狩りに来ていたとは驚きである。それに、あのオオタカの様子では食事のために移動した場所も初めてではなさそうで、これからも期待できそうである。オオタカにストレスを与えず邪魔しないように注意しなくては。何時かは狩りが見えるかもと期待していたが、やっと見ることができ興奮冷めやらずで鳥見として幸せである。
 帰宅して撮った写真を点検してみるとブレの連続、もう少し落ち着いて撮れば良かったと後悔(いつもですが)ばかり!