君が望む永遠 〜Special FanDisk〜

ソフトハウスage
発売日2004/06/25
価格¥6090
ジャンルファンディスク
対応OSWin98/2000/Me/XP
音声フルボイス
1stプレイ時間3時間
総プレイ時間9時間
シナリオ70点
グラフィック50点
サウンド50点
システム80点
演出・構成80点
Hシーン20点
 
総合評価60点

 

ストーリー / あらすじ紹介

もし、あの事故が起こらない未来があるとしたら──
                  僕たちは、どんな関係を紡いでゆくのだろう──




ファンディスクだから実現した、君が望む永遠第一章の『If』が体験できる!
また、公式サイトで公開されているアナザーエピソードをフルボイスでゲーム化、全10本。

ミニゲームにトークラジオもある豪華使仕様。

 
 
 

シナリオ

メインコンテンツである『君が望む第一章』をメインに書いていきますね。

まずはじめに、今作を楽しむためには君が望む永遠(以下、君望)のプレイが前提となってきます。
やってない人からすればただの萌えゲーになってしまうのでご注意を。

君望の第一章をプレイした人なら誰もが思うであろう、「あの時こうしていれば…」をまさか公式でやってくれるとは、 正直思いもしていなかったわけで…ageさんの英断だと思いました。
正直イイ気分はしなかったんですけどね、今更になって作品を汚しているような気もして。

内容的には、今まで分岐しなかったところで分岐できるだけの君望の第一章です。
つい懐かしくて真剣にプレイしてしまいました…いいゲームや(つД`)
あの結末を、自分たちの手で、回避出来る…正直それだけで購入価値が見出せました。そして。

買ってよかった…
満足行くシナリオでした。幸せで嬉しいシナリオでした。
ファンディスクってこういうもんだって思いますよホント。


『君が望む永遠 another episode collection』

これが意外と聞いてくるんだ…今回のファンディスクに集録したのはナイス判断だと思います。
本編では見えない場面場面がフルボイスで描かれまして、そりゃもうまさにファンのためのシナリオって感じで。

「風に揺れる水面」がオススメ、孝之は罪作りや…
あと「トゥルーライズ」はノリがすげぇので合わない人には全く合わんかも、実際俺は合いませんでしたし。


短いですが、ファンディスクとしては及第点どころか満点つけてもいい内容でした。ageさんに感謝を。

 
 

グラフィック

まぁ仕方ないわけですが…コンセプト的に…
とは言え、新規CGの少ないこと…そして絵が変わりすぎ…
と思ったら原画家さん変わってる?バカ王子ペルシャ氏は監修の立場になってるし…

今回の新規CGはかなりアタリハズレがあります、例えばキャラの顔のアップとか、すげぇ作画微妙。
しーかーし!HCGのクオリティは異常に高いのです!
遙と水月はヤバかった…意外なとこで買ってよかったと思ってしまった…
なんつーか、エロいッス。グッジョブ。

 
 

サウンド

- Voice -
マジでフルボイスですよー、びっくり。
主人公の孝之君もフルボイス、しゃべりまくりです。
テンポがよくなってかなり好印象でした。

- BGM -
これについては本編と同じ(+αとしてマブラヴから数曲)なんでココでは割愛。
やっぱいい曲多いですよ、君望は。

- Vocal song -
新規に3曲?ともにED曲です。
遙EDの曲がすっげーいいです、是非聞いてみてください。
(※HOBIBOXの紹介ページにあるデモムービーの曲ですんで)

 
 

システム / rUGP5.6

rUGP ver.5.6搭載。
相変わらずスキの無いシステムですね…
と言いたいところなんですが、意外と他のソフトハウスさんもこの程度動かしてきてるんですよねー。
ちょっと進化が見られないのが寂しいかな、システムで頂点を極めていたageさんって印象があるんで。

バックログ表示時に右クリックでバックログ画面解除できるようになるとさらに嬉しいなー
あ、セーブスロットは多分1000個だと思います、自分は20も使わなかったんで確かめてませんが…

 
 

演出・構成

あの作品のIfが見られるだけでも感動なのに、ゲームとして、選択肢として選べる点にもはや脱帽、諸手を上げて降伏。
演出が素晴らしいんだ・・・凄いドキドキ感。
この感覚は、原作ファンでしか味わえないものだと思います。
是非、ファンの方はプレイしてみてください。

 
 

総合評価

君が望む永遠が発売されて、今年で3年が経ちます。
その間、コンシューマーで発売され、DVD版として発売され、まさかのアニメ化までしちゃった君望。
恐らくはこのファンディスクを出すことで一つの節目としようと思っているのではないかな、と感じました。
言うなれば、今作は今まで鬱だ鬱だと言われていた本編へのアンチテーゼではないかと。
プレイヤーの妄想だけでしか為し得なかった、誰もが幸せになれる結末。
私は、これが見れただけで満足でした。

細かいところを突けば、テキストにムラがあるなーとか、CG微妙なとこあるなーとか思いましたが、それに目を瞑っても余りある結末。
本編では厳しい世界を生きた彼らキャラクターたちだからこそ、こういう優しい結末を見せてくれて本当に嬉しかった。 ここまで嬉しくなるとは自分でも思ってなかったんですがね。
トータルして10時間も無いプレイ時間でしたが、その中から製作者の君望への愛が見られて良かった。

とまぁ、君望が好きな人ならまず間違い無くアタリだと思います。
定価も安いことですし、本編プレイ者の方は是非是非プレイして下さい。

 

 

ネタバレ考 / 反転文字にて記載しております。プレイ後見ることを推奨致します。

遙の事故を回避できたとき、不覚にも涙が…
涙腺の緩い管理人です、どうも。

Ifって、こういうもんだと思うのです、幸せの具現。

というか!EXTRAが!マブノゾが!!
大爆笑してしまった…アホなゲームだなぁ(しみじみ


栗林さんも言ってたけど、本編があるからこその平凡の素晴らしさ。
やっぱ君が望む永遠ってゲームは凄いな、と心から思いました。
いつまでも、マイ・ナンバーワンゲーム。
 
2004/06/27 wrote. / 2004/12/20 corrected.