緑の光線(98mins.)
LA RAYON VERT(1985/仏 )
スタッフ
監督・脚本:エリック・ロメール 製作:マルガレート・メネゴス 
撮影:ソフィー・マンティニュー 音楽:ジャン=ルイ・ヴァレロ
キャスト
マリー・リヴィエール/リサ・エレディア/ヴァンサン・ゴーティエ/ベアトリス・ロマン
ストーリー
3週間のバカンスを友達にすっぽかされ、他の友達はすでにバカンスの予定は決まっている。
一人旅を薦める友達に一人ではいられないと言い、男を探せと言われればそんなのは見つかりっこないと言う。
結局一人で出かけた彼女は「緑の光線」の話を聞き・・・
感  想
「緑の光線」とは、日没の一瞬に見えると言われる光のことで、それを見たものは他人の心が読めるようになるそうで、彼女はその光を愛する人と観ることを夢見ているロマンチックな女性なのです。
エリック・ロメールの作品はあまり観たことがなかったのですが、最近この作品がいいと聞き、偶然見つけたので観てみました。
16o撮影で女性スタッフ3人と出演者が手伝うと言う形で撮影されたそうです。
デルフィーヌはパリで秘書として働いている若い女性で、3週間のバカンスを友人とギリシャ旅行をすることにしていたのですが、その友達からドタキャンされてしまいます、
他の友人に誘われシェルプールに行っても居心地が悪くパリに戻ってしまい、山へ行っても1日で戻ってしまい、自ら孤独を招いているような状態です。
友人たちの会話に入っているようで自己主張が激しく、控えめなようで頑固。
いるいる、こんな子、って感じの女性像です。(ひょっとしたら自分の中にも・・・・?)
結局海辺の街に一人で出かけるのですが、知り合った女性ともあまり打ち解けられず言い寄ってくる男にも片っ端からシカト。
ある日、一人で日没の海を眺めているときに「緑の光線」の話を聞き、心に残るのです。
そして、その光を愛する人と見たいと思うのです。
とても淡々とした流れの中で、デルフィーヌの様子を眺めているような映像。静かで淡い色彩の前半はデルフィーヌの心情とも交錯するように感じました。
とにかく人物像が隣にいそうなキャラクターで、自分の中にもそんな面があるような気もしてきます。
誰にでもあるそんな一面を淡々と描き出し、優しく見守ってくれているような心地よい作品となっています。
結局海辺の街も早々に引き上げようとしていたときに知り合った男性の短期の旅行について行き、意気投合するのです。彼に休暇がまだあるのなら、あの海辺の街に一緒に戻らないかと誘われたデリフィーヌは『ほんの少しだけ待って』と。。。もうすぐ日没の時間だったのです。。。
どうか、彼女たちに『緑の光線』を見せてあげてと願うような気持ちにさせられる作品となりました。
私もこの『緑の光線』が観てみたいと思いました。
おすすめ度 ★★★☆