小川山 御岳 三峰 ボルダー 図集 小川山 御岳 三峰 ボルダー図集
室井 登喜男 編  室井 登喜男発行 ¥950 1999.5/30


 タイトル通り、「小川山」、「御岳」、「三峰」のボルダープロブレムをまとめた一冊、
通称「黒本」。
モノクロ、66頁とボリュームはないが、装飾を省いたシンプルな内容は
ボルダリングというスタイルにマッチしてとても好きだ。
また、本書でのグレードシステムは「級/段式」を採用している。
私も、この馴染みやすいグレーディングを支持したいと思う。
2000年の夏、小川山に行った時に使に使ったが、
また来年まで出番はないのだろうか。
しかし、トポを見るのは好きなので、時々引っ張り出しては眺めている。


ロッククライミング・タクティクス ロッククライミング・タクティクス50
遠藤 由加 著 山と渓谷社 ¥1.200 1998.6/1

 高所登山、ビッグウォール、フリークライミング、コンペと
オールラウンドなスタイルのクライミングをこなし、
ガイド業も行う女性クライマーによる本。
 内容は、アルパインクライミング、フリークライミング、ギア、トレーニング等の
ジャンル別にQ&A形式で書かれている。ジャンルが広いのが逆に、
焦点がボケているようにも感じる。
しかし、もちろん読めば役に立つのは間違いない本だと思う。
 余談だが、パンチョ・坂本さんはヨセミテで著者をつかまえて、
「あなた、日本人にしては上手いね。」とのたまったそうだ。

パフォーマンス ロック・クライミング パフォーマンス ロック・クライミング
デイル・ゴダード、ウド・ノイマン著 山と渓谷社 ¥1.800 1999.4/25


 高難度ルートを登るためのノウハウが詰め込まれた一冊。
肉体的なトレーニングから精神的な登るためのテクニック、
またオンサイトやレッドポイントの狙い方まで、詳述されている。
しかし、内容はやや難解。一度読んだだけでは、理解できない表現が多かった。
後述の「フリークライミング上達法」以来の、スキルアップのための本と言える。
この本に書かれている数々のキーワードで最も印象的なのは、
「最も弱い環の原則」だ。
つまり、自分の最も弱い能力を引き上げることによって、
全体のパフォーマンスを高めることができると説いている。
そして、憶えておくべき事、
「クライミングはムーヴ(テクニック)主体のスポーツなのだ。」


フリークライミングの真髄 フリークライミングの真髄
綿引英俊 著 東京新聞出版局 ¥1.400 1998.4/19

 よくあるクライミング教書のようだが、視点は著者らしい独特のものだ。
「対角線のバランス」について書かれた項は、特に興味が湧いた。
私の実際のクライミングに役立っている。
巻末のクライマーのための英会話も、海外ツアーの時に役に立つだちそう。

FREEDOM 平山ユージの世界 FREEDOM 平山ユージの世界
飯山健治 撮影 山と渓谷社 ¥3.800 1998.1/10

 飯山健治撮影による、「平山ユージ」の写真集。
この本は平山ユージのドキュメンタリー的写真集であると思う。
つまり、あくまでも主役はユージなのだ。
これに対し、後述の「ロックス アラウンド・ザ・ワールド」は
グロバッツが写っている「心象風景写真」である。
同じ写真集でもこうも違うのか・・・。

生と死の分岐点 生と死の分岐点
ピット・シューベルト著 山と渓谷社 ¥2.600 1997.2/1

 ドイツ人らしい緻密な調査をもとに、クライミングで実際に起こった事故を
紹介している。
「そんな事故が実際にあったのか!」と目からウロコの内容がぎっしり。
クライミングで怪我、もしくは死にたくない人は必読すべき一冊。

インドア・クライミング インドア・クライミング
東 秀磯 著 山と渓谷社 ¥1.200 1997.2/1

 タイトルのとおり、主に人工壁を主眼においたクライミングの教書。
ムーヴの解説では、力学を重視して科学的に解説しているので、
なぜそういうムーヴが必要になるのか、理解しやすい。
他にも、クライマーの為の栄養学などもおもしろい。
 しかし、「パフォーマンス・ロッククライミング(PRC)」を参考にしたのでは?
と疑わざるを得ない部分も多い。
例えば本書の30頁とPRCの10頁のイラストを見比べたら良くわかる。
まぁ、テクニックなどの記述は同じになるのは理解できるが、
こういった行為はいかがなものだろうか。

ビヨンド・リスク ビヨンド・リスク
ニコラス・オコネル 著 山と渓谷社 ¥3.000 1996.12/15
 執筆中

フリークライミング・テクニック フリークライミング・テクニック
杉野 保・杉守 千晶 著 山と渓谷社 ¥1.200 1996.12/10

 「クリフ・クライミンングスクール」を主宰する両氏による本。
登るテクニック自体についてもさることながら、「テクニック以外の大切なこと」
はぜひ読んで欲しい。
一冊読むのがめんどうなら、最後の4ページだけでもいい。
良いルートとはどういうものなのか、良いスタイルとはどう登ることをいうのか。
普段、ハングドッグしまくって登っている自分を見つめなおすきっかけとなった本。

アルパイン クライミング アルパイン クライミング
保科 雅則 著 山と渓谷社 ¥1.456 1996.8/20

 プロガイド・保科氏による、アルパインクライミングについての本。
マルチピッチのルートに行く前に、ひっぱりだして読むことが多い。
 トランゴでのクライミングについての記述があるが、
文末の名文はいつ読んでもゾクゾクする。

フリークライミング フリークライミング
北山 真 著 山と渓谷社 ¥1.456 1996.2/10

 北山真氏の技術書では2冊目となる本。
フリークライミング全般にわたって非常に詳しく書かれていて、
多少、知識があってフリークライミングを始めたばかりの人にオススメ。
これ一冊で岩質からコンペ、ルート開拓のしかたまでわかる。
特に、開拓については著者の得意分野なので、
これでもかとばかりに詳述されている。

日本フリークライミング ルート集 日本フリークライミング ルート集
北山 真 編  山と渓谷社 ¥2.427 1995.8/20

 いわゆる「赤本」。日本中の岩場から20ヶ所を選んでガイドしている。
オールカラーでキレイなのだが、ルート図はもう一つわかりにくい。
私は初版本を持っているが、誤った記述も多かった。
2000年11月現在、発刊中の続編ともいえる「日本100岩場」では、
最新の情報で記述されている(ハズ)。 初登者も記されているそうだ。期待したい。
 しかし、クライミングエリアはこれからも増えるわけなのだから、
出版物だけでは無理があるだろう。
将来、WEBですべての岩場の最新情報が手に入るようになればなぁ。。。
 巻末に書かれている「日本100岩場制覇」を私の場合で数えてみると、
24ヶ所だった。まだ、1/4しか行ってないんやなー。

フリークライミングのススメ
フリークライミングのススメ
北山 真 著 山と渓谷社 ¥777 1991.8/1


 「開拓王」北山真氏による、フリークライミングの初心者のための入門書。
内容はまったくクライミングを知らない人には、ピッタリの本だが、
少しかじった人にはもの足りない内容だろう。
しかし、昔は目を輝かせて何度も読んだものだった。


フリー・クライミング 入門とガイド フリー・クライミング 入門とガイド
大岩 純一・大岩 あきこ著 山と渓谷社 ¥1.942 1989.9/1

 JAOクライミングスクールの大岩夫妻による本。
前半は技術、後半は岩場のガイドとなっていて、特に「ガイド」では、
今の本では紹介されないであろう、マイナーなエリアも紹介されているので、
重宝している。

ロックス アラウンド・ザ・ワールド ロックス アラウンド・ザ・ワールド
シュテファン・グロヴァッツ/ウリ・ヴィースマイヤー 
山と渓谷社 ¥4.495 1988.10/1


 前述の平山ユージの写真集とは対照的な一冊。
まえがきより引用すると、「私達2人は、単にクライミングという
スポーツの魅力を1冊の本の中に表現するだけでなく、
読者にそのスポーツが行われる土地の美しさをも知ってもらいたいと考えた。
私達の本はその2つが渾然一体となった本でなければならない。
・・・中略・・・したがって本書は「情報を減らし、もっぱら「印象」に焦点を絞った。」
 クライマーの写っていない写真も多数ある。
個人的には、こういった「心象写真」は 大好きである。
ちなみに、この本の中でグロヴァッツが「体を振る」ム−ヴで
登っている写真は一枚もない。


フリークライミング上達法 フリークライミング上達法
W・ギュリッヒ/A・クービン著 山と渓谷社 ¥1.796 1988.2/1

 この本を読んで、「いつか5.12を登りたい」と思った。いやー、長いことかかったぜ。
実際、5.12以上を目指す人のための本と書かれている。
ギュリッヒが行ったトレーニングはできるわきゃないが、高難度ルートを登りたいという
モチベーションを高めてくれた本だった。
また、「レストポイントは戦略的駐屯地」など、印象的な表現の多い本だった。

フリークライミング入門 フリークライミング入門
マイクル・ロフマン著 山と渓谷社 ¥1.893 1987.11/10

 私が最初に買ったフリークライミングの技術書。
今となっては読むこともないが、カウンターバランスという言葉は
この本で最初に目にしたと思う。また、ボディビレイの必要性を説いている。
まだ日本では支点ビレイがまかり通っていた時代にだ・・・。
クラッククライミングのテクニックについても詳しく書かれている。

食べて勝つ 食べて勝つ
ロバート・ハース著 講談社 ¥1.030 1985.4/10

 かなり昔、クライミング界に「ハース式ダイエット」というのが流行った。
あの、ユージでさえやっていたのだ。
これはR・ハース博士が考案した食事法で、テニスのマルチナ・ナブラチロワ選手の
アドバイザーであったらしい。
要は「たん白質と脂肪を少なくして、炭水化物をたくさん食べよう」という趣旨なのだが、
これはアメリカ人に対して書かれたもので、日本人は日本食を普通に食べていれば、
特に問題無いということに気付き、いつのまにか熱も冷めてしまったようだ。
クライミングには直接関係ないが、こんな本もあったなぁ、ということで載せてみた。



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