●糖尿病とはどんな病気か
人は生命を維持するためのエネルギーの一つとしてブドウ糖を使っています、ブドウ糖は御飯やパンなどのデンプン質が消化吸収されたもので、そのままエネルギーとして全身で使われます。またグリコーゲンの形で肝臓や筋肉に蓄えられたり、脂肪に作り変えられたりもします。体内のブドウ糖の流れはすい臓から出るインスリンというホルモンにより調節されています。それによって血液中のブドウ糖(血糖)も一定に保たれています。
糖尿病はなんらかの原因でインスリンの出方が少なくなったり、ちゃんと働かなくなったりするとおこります。ブドウ糖の流れが悪くなり体はブドウ糖をちゃんと利用できなくなり、一方血液中には利用されなくなったブドウ糖がたまってきます。
このような状態「糖尿病状態」が続くと、ブドウ糖が使えなくなった体のあちらこちらで色々な不具合が起こってきます。
その中でも怖いのは、
糖尿病の3大合併症といわれている「
神経症」、「
網膜症」、「
腎症」です。これらの他にも高血圧、動脈硬化などを引き起こしたり、細菌に対する抵抗力が弱められるため感染症にも罹りやすくなったりもします。